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オーダーメイド補聴器(耳あな型)

”耳に入れる補聴器”として多くの方から支持されています。近年では通信機能とデザイン性、軽く自然な着け心地の耳かけ型(RIC型)タイプを選ぶ方も増えていますが、同時に耳あな型オーダーメイド補聴器もクリアで安定した音質と音量感、ハウリング抑制機能による使用感の向上などで以前よりも更に使い易くなり購入される方は多いです。そして、多くの方がその使用感に満足されています。

聴力レベルと大きさの違い

極小モデル CIC

Completely In the Canal(外耳道に完全に入る)ボタン電池も小さな『10A』(PR536)を使用。軽度~中等度難聴向け。

カナル ITC

基本のモデル。一部高度難聴にも対応可能。バランスの良いモデル。ツインマイク(二つのマイク)を配置する事で指向性機能の利用も可能。

フルサイズ ITE

耳あな型のパワータイプモデル。コンチャ(耳甲介)とも呼ばれます。目立ちづらさではなく、耳かけ型を好まない方などが選択するモデル。

CICよりも更に小さなモデルなども

メーカーによってはより小さく耳あなの奥へ挿入するモデル『IIC』と呼ばれる補聴器もございます。
また、(耳穴の形状にもよりますが)同様の補聴器でも最新のモデリング技術と熟練の製作担当者(マイスター)による組上げでより小さく仕上げる事が出来る補聴器などもございます。

※右画像は『リオネット補聴器・スーパーミニカナル極(きわみ)』

補聴器相談医・耳鼻科専門医の受診が重要なわけ

当店で補聴器の購入を検討されているお客様には事前相談の段階で耳鼻科への受診をご案内しております。聞こえの具合(聴力)はもちろん、耳穴の状態、鼓膜の状態などについても同時に診察をして頂けます。『耳あな型・オーダーメイド型』には『耳型採取(インプレッション)』が必ず必要になりますが、耳鼻科受診が無い場合や耳鼻科医からの耳型採取の可否の判断が無い場合は、この『耳型(インプレッション)』を採取する事が出来ませんので、耳あな型・オーダーメイド補聴の受注は出来ません。

店舗で耳型採取できない方

  • 過去に耳の手術歴がある。
  • 耳アカが多い
  • 耳だれ(耳漏)の症状がある
  • 耳あなに炎症などがある

※耳だれ(耳漏)の症状が頻繁な場合は耳あな型補聴器は使用出来ません。

認定補聴器技能者による耳型採取(インプレッション)

耳・耳あなの形状はお客様ひとりひとりで違います。オーダーメイド補聴器の場合『耳型・インプレッション』といわれる”ねんど”に似たシリコン基材のフォーム材(印象材)を耳あなに流し込み、カタチを取る作業が必要になります。(『耳かけ型補聴器』をご利用の方でも、『イヤモールド』という耳せんを使用の場合、同様の耳型採取が必要になります。)”歯形”を採る作業に似ていると思います。

耳型採取に使う器具

衛生管理に配慮しつつ、ストッパー(スポンジ)を外耳道に置換し印象材を流し込みます。

ストッパーを詰めます

当店ではスポンジタイプのストッパーを耳あな(外耳道)に置換し、鼓膜面までの流入を防ぎます。

第二カーブ手前に置換

耳あなは”くねくね”と曲がっています。まさに”くね”と”くね”の間にストッパ-を配置します。

印象材(フォーム材)の注入

1:1の混合タイプのフォーム材をしっかり混ぜ合わせ、スポンジがズレないように耳あなに注入します。

5分程度で固まります

注入後、5分程度しっかり硬化します。耳あなに空気をいれつつ抜き取ります。

前後に確認

採取前・採取後に丁寧に耳穴の状況を確認させて頂きます。

両耳の場合

必ず片耳ずつの採取となります。基本は各耳2個の耳型を採ります。

耳型①(インプレッション)

耳あなの確認と同時に耳型の確認をし不備をチェックします。

耳型②(インプレッション)

多少の違和感はありますが、痛みなどはありません。(少し退屈です)

採取した耳型(インプレッション)をメーカーに送ります。

耳型(インプレッション)の型に合わせ、お客様の補聴器を組上げますので納期(製作期間)は1週間から10日程度のお時間が掛かります。(繁忙期・連休除く)
現在はほぼ全てのメーカー様で3Dスキャン・3Dモデリングを採用しております。パソコンに形状のデータを読み込み、デザインと設計(部品の配置・レイアウト)をしますので、快適な着け心地でよりスッキリと小さな補聴器が出来上がります。耳かけ型との価格差が1万円程度ある事が多いのはこの様な理由からです。

また、いくら丁寧に耳型を採取しデザイン・作製された補聴器でも実際に使用し始めると、ちょっとした違和感や不快感が起こる場合もございます。その様な場合、一定期間は無償にて再作や修正を承ります。

耳かけ型補聴器

アナログ補聴器からデジタル補聴器へと進化を遂げた補聴器。その中で最も進化したのが『耳かけ型』の補聴器では無いかと思います。元々は音口(音の出口)とマイク(補聴器本体)が物理的な距離をとるため耳あな(外耳道内)と耳介(耳の後ろ)でハウリング抑制効果があり高出力を出せるメリットや、補聴器ケースが決まった形状で価格も手ごろなモノから幅広くラインナップされている点が人気でしたが、一方で”目立つ”事と地味で年寄り気な印象を与えるデザインなど嫌厭される方も多くいました。しかし、ハウリング抑制機能の向上やマイクとスピーカー(レシーバ―)が別体のRIC機の登場で音と形状が飛躍的に進化。最新機能で選ぶなら『耳かけ型補聴器』かもしれません。

音を出す場所で区別。BTEとRIC

BTE (Behind The Ear) 本体にスピーカー(音口)があるタイプ

Behind The Ear(耳の後ろ)が意味するように『耳かけ型補聴器』の代名詞です。本体から出された音は『チューブ・管』を伝って耳あなに届けられます。パワフルな増幅が魅力の一つです。

既製ソフト耳せん
既製オープンタイプ
オーダータイプ・イヤモールド

補聴器本体と上記の『耳せん・イヤモールド』を『音導管』(チューブ・管)でつなぎ音を届けます。RICタイプの見た目に近い、極細のチューブを利用する事でスッキリとして目立たない仕様にする事も可能ですが、最近では価格面での優位さなどもなくなりその場合はRICタイプをご案内する事が殆どです。

軽度難聴以外の方(中等度以上)では『既製品』の耳せんではなく、オーダータイプ『イヤモールド』を利用を推奨しております。耳あなへの負担も少なく、安定して挿入出来るので抜けづらく出力や増幅の面でも大変優位です。オーダータイプの補聴器と同様に『耳型・インプレッション』の採取を行います。

その他の形状(ポケット型・骨導型)

日常生活用具