相談と受診(耳鼻科) 手順①
ご家族・お店で相談
身近に補聴器を使用している方がいれば相談する事も出来ると思います。しかし、補聴器の事を正しく知ることや相談することは案外難しいものです。「いきなり販売店に補聴器を買いにいってはダメ。」といった情報もあったりします。当店では補聴器を使用した事がない方(未経験者)へ初回来店で販売する事は余程の理由がない限りございません。
先ずは、ご相談をさせて下さい。じっくりとお話を伺います。
- 聞こえづらさの原因を知る。
- 補聴器を使用する目的は?
- 実際に購入するなら。
聞こえづらくて不自由をしているから、店に買いに来ているのだろ。と思われるかたもいらっしゃいます。年齢を重ねれば全ての方が一定程度の聞こえの感度も低下します。なのに何でそんなに当たり前の事を・・・と不思議に感じるのも当然だと思います。しかし、最初の段階でじっくりとお話をお伺いする事は、その後の補聴器との長い付き合いで大変重要な事となります。
また、店舗で事前にご相談を頂ければ補聴器の購入に有利な各種の補助金や税額控除についのご案内も可能です。(補助金の申請や税額控除などについては、事前に制度利用の旨を補聴器相談医や障害認定医に伝える必要がございます。)
当店からは本庄市・児玉郡市の近隣耳鼻科様へのご紹介も実施しております。診察などでも不安なく的確に受診が出来ます。
補聴器相談医へ受診
転ばぬ先の杖。
病院・受診は誰もが好きではありません。ですが、ご自身のために必要なことですし有益な事です。これから補聴器を使用するにしても、使用を見送るにしても、先ずは補聴器相談医又は耳鼻科専門医への受診をお願いしています。
聞こえの確認と補聴器に触れてもらう 手順②
補聴器から聞こえる音は?
耳鼻咽喉科からの紹介状や診療情報提供書、オージオグラムなどを元に実際の補聴器で試聴をして頂きます。その際にお耳の形状や耳アカの様子なども同時に確認致します。また、場合によって『ことばの聞取り』(語音明瞭度・語音弁別能)の測定をさせて頂く事もあります。
- 補聴器は”使いこなす”道具。トレーニングが必要です。
- 生活の中で使ってみましょう。
- 貸出し補聴器は主に『耳掛け型』
大きな期待を胸に耳鼻科を受診し店舗に来店して頂いていると思います。しかし初めて耳にした補聴器からの音に戸惑う方も多いです。補聴器を入れた(装用)瞬間から良く聞こえて、とても快適といった事はあまりありません。快適に使用出来るまでの過程がよく”登山”に例えられほどです。今は焦らずに補聴器からの音に慣れてみて下さい。
耳かけ型補聴器による試聴・貸出し試聴
店舗で取扱いの各メーカーの補聴器を試聴して頂く事が出来ますが、既製の耳せんを使用した耳かけ型の補聴器による試聴になります。
耳あなオーダー型やイヤモールドといった型取りをして着ける補聴器とは若干の聞こえの違いが起こります。(外耳道閉鎖効果・自声の変調)
- 貸出し期間は約2週間
- 期間途中での調整をお勧めしています。
- 試聴器は聞こえと音の確認。金額などは気にせずに。
購入検討・つける耳の選択 手順③
着けてみよう!使ってみよう!と思ったら。
耳鼻科での診察、ご家族やご友人・知人との相談、店舗での相談と説明、実際の補聴器での試聴を通して、ご自身で(補聴器を着けよう!使ってみよう!)と思ったら補聴器をご購入下さい。
いろいろと相談したり、補聴器も借りたのに何も購入しないのは申し訳ない・・・などのお気遣は一切不要です。今後も継続的に補聴器や聞こえのご相談をください。いつでも対応致します。
補聴器は”使いこなす道具””使用するための練習・訓練”が必要です。面倒な事や煩わしい事も色々とあります。機器も安いモノではありません。店舗や担当のスタッフは全力でサポート致しますが、ご自身が(本当は・・・実は・・・)では残念な結果になってしまう事も多いです。
- 補聴器を着けて聞こえを良くしたい!の気持ち。
- 補聴器の効果やメリットを期待出来る。
- ご自身でヤル気持ち。(サポートも受けながら)
右耳、左耳、両耳?先ずは着ける耳(装用耳)を決める。
ヨシ!補聴器。使ってみよう。買おう!と決めて頂い後は、”着ける耳・使う耳”の決定をして頂きます。
出来るだけ会話などを良く聞きたい、聞き逃しを減らしたいとお考えの場合は『両耳』(両方の耳に使用)をお勧めします。(高価で高性能な補聴器を片耳だけに使用するよりも、性能の劣る半額の補聴器を両方の耳(両耳装用)した方が効果が出易い事が多いです。)
基本は『両耳装用』。たくさんのメリットがあります。
ただし全ての場合で『両耳装用』が良い訳ではありません。
右と左で聞こえに大きな差がある場合。(左右の聴力差が大きい)時などは片耳での使用で充分な事もあります。
その場合はどちらの耳に(聞こえが良い方or聞こえづらい方)補聴器を使用するかの選択も必要になります。
※左右の聴力差だけでなく”聴力レベル”(聞こえ状態)によっても片耳利用の方が快適に使用出来る場合もございます。
購入決定・補聴器を選ぶ 手順④
着けたい補聴器を選ぶ
補聴器の機種選定はなかなか難しいものです。形状・メーカー・価格帯・搭載機能・出力・使用感・オプション等、選択肢や比較要素は多岐にわたります。
「よく分からないし。プロの店員さんに任せるよ。」
「お勧めので大丈夫です。」
「評判の補聴器で、人気のが良いです。」
迷われた結果(最初からも)上記のように言われるお客様も多いです。ですが、せっかくの補聴器選び、期待を込めつつ、楽しみながら選びましょう。
補聴器の聞きくらべをしたい。
- 『耳あな(オーダー型)』と『耳かけ型』の聞きくらべをしたい。
- メーカーごとの聞きくらべをしたい。
- 同一ブランドのグレード違い(価格違い)を比較したい。
当店では各補聴器メーカーの試聴器(お試し・貸出し用補聴器)を数多く取り揃えておりますが、上記のご要望に全て対応する事は出来ません。
しかしながら、一部実費負担やお時間を頂ければ可能な限り対応させて頂きます。
※『耳あな(オーダー型』の体験試聴の場合は実費負担にて『イヤモールド』を作成して頂いた上で耳かけ型(BTE)による試聴になります。
補聴器を受取る(納品) 手順⑤
つけた瞬間から良く聞こえる?
補聴器を試聴して頂いた方なら既に経験済みですが、補聴器はつけた(装用)瞬間に良く聞こえるようになるわけではありません。”騒がしい””ガーガ―する””自分の声がおかしい””話づらい”等の違和感が先ずは最初の印象かもしれません。