アイメガネ本庄南 こんにちは。アイメガネ本庄南大通り店です。
昨年あたりから補聴器メーカーさんは『webセミナー』などを開催する機会が少しずつ増えて来ていました。年間に１～２度ある『新製品発表会』や”特別な企画”のセミナーや講習会などは東京・大阪などで開催されますが、会場の問題や参加者（場所・時間）の関係で色々な制約があったからだと思います。
当然、現在のような社会情勢を予見しての事ではありませんが、『webセミナー』の実績と経験が今春、大活躍をしております。当店でも扱いのあるデンマークの補聴器ブランド『ワイデックス（WIDEX）補聴器』から次世代主力機の発表が御座いました。（webセミナーにて）
その名は『MOMENT（モーメント）』。『AI搭載』と『8億回/秒の高速演算処理』の『EVOKE（イヴォーク）』の後継機（進化版）です。
（個人的に『EVOKE』は”レンジローバーっぽくてカッコイイ”と勝手に思っていたのですが・・・）
WIDEX MOMENT 商品の特徴
【新機能】
- 人口的な機械音を取り除いた『ピュアサウンド』搭載
更に自然で聞きやすい音 - 『トゥルーアコースティックス』対応でフィッティング精度が向上
- リチウムイオン充電式補聴器
ｍRIC RD（エムリック アール ディー）をラインアップ
【EVOKEから受け継いだ機能】
・AI機能 ・スマートフォン連携 など
PureSound ピュアサウンド
補聴器の音が『人口的・機械的な音』に感じる理由。
機械が作る人工的な音だから当然だろう。という事はもちろん間違いではありませんが・・・
- 補聴器の信号処理には時間がかかる。
- 信号処理された音と、直接鼓膜に届く原音にズレが生じる。
音楽、ラジオや音響などにちょっと興味があるかたならご存じかと思いますが、『ディレイ』という効果（現象）があります。ざっくり言うと”いっこく堂さん”の「あれ、声が遅れて、聞こえて、来るよ」です。”いっこく堂さん”（衛星中継）などは不自然で違和感を感じますよね。（メーカー担当に「全然、違う！」と言われるかもしれませんが、そういう事だと思います。）
『MOMENT』のピュアサウンドではマイクで入力された信号（音）を超高速処理し増幅・出力を行う事で”遅れ”による不自然さを低減。（ワイデックの独自技術「ゼロディレイテクノロジー」）
※耳穴（オーダー型）には非搭載
TruAcoustics トゥルーアコースティクス
実際の生活に合わせた補正機能
こちらは『調整』機能の一つとしてお考え下さい。補聴器を装用する（耳穴にいれる）際には必ず耳穴と機械との間に”隙間”が生まれます。工業製品と人体とですから、それは当然のことなのですがその隙間から音が漏れたり（入ったり）することで”意図した調整”が出来ないことが起こってしまいます。
- ユーザーの実生活でのデータに基づき開発
- より正確なベント（隙間・空気穴）補正
- 一人ひとりに合わせた高音質な聞こえ
『トゥルーアコースティクス』はモーメントシリーズ全モデルで対応可能です。これにより、従来製品よりより正確で快適なファーストフィット（使用開始）が可能となりました。
リチウムイオン充電式補聴器 mRIC R D
充電式の補聴器がもう５年以上は経つでしょうか・・・。当初の充電式補聴器はメリットよりもデメリットの方が多く”使えない”補聴器でしたが、製品が改良され登場するごとにレベルを上げてきました。
既に”ボタン電池”に慣れている方が乗り換えるメリットはまだ、やや疑問ですが、新規購入やこれから補聴器を使用し始める方には推奨できるモデルがようやく登場したな、の印象です。ややぽてっとした形状ですが、馴染みのある可愛らしいデザインに仕上がっていると思います。（まだ、充電器がデカいの少し残念。）
価格・機能を比較しても『MOMENT（モーメント）』なら『充電式』となるかもしれません。
ｍRIC R D（エムリック アール ディー）と言う呼び名・表記が個人的には”ビタっと”来ません・・・（お客様へご案内の時には『充電式（充電タイプ）』としか案内しない予感です。）
- 電池の経年劣化
- 価格差
- 乾燥時間
以前から『従来のボタン電池式』との比較項目としてこれらがあると思います。
電池に関しては（テスト段階）やはりスマホや携帯電話などと同等に２～３年くらい経過すると（少し持ちが悪くなったかな・・・）の印象は出てしまうそうです。ただ、メーカー修理にて交換は可能です。（有償）
価格差。コレは非常に悩ましい所だと思います。ボタン電池（312・RP41）が安く購入出来ますし、慣れると交換はそれ程苦にならず、水銀フリーになってからは処分も手軽になりました。ただ、日々充電で使えると”途中で電池が切れる”の不安が無い事は大きなメリットだと思います。
価格差。悩ましいですね。（個人的にもうチョイ安くなれば・・・です。）
ケース（補聴器本体）の機密性も増して、湿気には強くなっているようですが『乾燥』はやはり必要です。レシーバー（スピーカー）は影響ありますし、耳穴からの湿気影響は大ですからね。
”瓶”（ケース）を使うにしても”機械”（ドライキャップUVorパーフェクトドライラックス）を使用するにしても、そこの”手間”とスマートさがやはり”あと一歩”といったところでしょうか？
ワイデックス『MOMENT（モーメント）』は既に店舗での受付＆販売をしております。
ただ、昨今の状況です。店舗では衛生管理等については常日頃注意をしております。今現在はいつも以上に。しかし、”安心してじっくりとお買物が出来る状況”になったら、是非、店舗の方へご来店下さい。
（まだ、試聴器も届いていないですし・・・）